桃栗三年柿八年。桃農家に嫁いで三年目。

桃農家に嫁いだけれど

桃の作業にはできるならあまり携わりたくなかった。しんどいのは目に見えてわかる。

そして今年の夏、コロナ禍でSPの仕事がことごとくキャンセルとなり、桃の作業に携わるのがごく自然な流れとなった。

肉体労働も、まして炎天下の働きも

朝早くから夜遅くまでなんてとんでもない事だった。だのにあまりにも自然に毎日桃の作業をやっていた。

気がついた。

桃の作業が嫌というより、やりたくないと思うだけでやることから逃げていることの方が結局嫌だったのだ。

自分の気持ちをしっかり見ないまま、なんだかんだと頭で考えたもっともらしい理由つくって逃げているより、実際にえいと桃の作業をやってみた方が

断然ラクになっていた。

肉体的には当然きついけど、気持ちがラクだから

桃の作業もいつしか自然な日々になっている。

私も3年かかって育ったということになるんだな。