1日目は、患者さんと一生懸命話をしましょう。
2日目午前は、Open questionを用いて。
午後は、患者さんの物語を聴く。
そのステップが用意されている。
1日目、いきなり「お子さんはおられますか?」の質問に「えっ?」と、驚いたものの
「4人もおるんよー」と、返していた。
質問に困ったというより、本当に聞きたいという気持ちが伝わってきたからだ。
「ええ~そうなんですかあ」と返す学生の笑顔の柔らかさときたら。
「本当に物語が聞けただろうか」そんな言葉を
ロールプレイの後に感想で言う学生がいて。
本当に真剣に取り組む学生達の姿に目頭が何度も熱くなる。
4日間続いた実習の最後にSPを代表して感想を伝えた。
「川崎医科大学はSPを教育に導入した日本で最初の大学です。でも、それはもう過去の歴史になりました。だけど今、庵谷先生を中心として評価にとらわれるものではなく、自分を感じるという、この実習をして下さっていることにSPは感謝しています。皆さんもこの実習を大事にして欲しいと思う1人です」
そして庵谷先生は、まとめの最後にこう結ばれた。
「本当に臨床でこんなコミュニケーションやっているんですか?と、たまに聞かれるんですが、春休みでも総合診療科に見学に来てみてください。やっています」
川崎医科大学の教育が変わった。
それは庵谷先生に担当が変わったからだ。
このことをしっかりとここに残しておきたい。