前田純子さま
岡山SP研究会の皆さま
大変ご無沙汰しております。
この度は、 岡山SP研究会のご案内をいただきありがとうございます。
私は2020年にコロナ禍が始まって以来、岡山だけでなく、 大分も、東京も、山形も、 全くSP関係のお手伝いはできていません。
縁あってSPの育成に関わるようになり、「 医療コミュニケーション」について考える機会を与えてもらい、 本当に多くのことを学ばせていただきました。 感謝の気持ちでいっぱいです。岡山SP研究会の皆さまには、 温かく迎えていただきありがとうございました。
「始まり」のあるものには、いつか「終わり」 が来るのが世の常です。実はこのまま、 アドバイザーの役割も自然消滅のような形で、 フェードアウト出来れば有り難いと思っていました。しかし、 私からそのことを言い出さなければ、 いつまでも皆様にお気遣いをさせてしまうことになるようですので 、アドバイザー役は辞任させていただきたいと思います。そして、 静かにフェードアウトさせてください。
まだまだ私自身は元気でいますが、1940年の辰年生まれです。 今年は年男になります。ものの整理、仕事の整理、 その他諸々のことの整理などを真剣に考えなければならない歳にな っています。 大分で活動していた医療コミュニケーション関連のNPO法人は、 昨年解散しました。 半世紀以上勤めてきた大学を離れてからのこの10年近くは、「 健康寿命」を延ばすための公開講座を、 ホルトホール大分で開催しています(90分X20回/年)。 大分市民の多くの仲間たちと一緒に、「いのち」 についての勉強会を続けています。多分これは私の「いのち」 がある限り、継続することになると思います。
SPの育成に関わる場から離れて久しい時が流れていますので、 勝手を申しますがお許しください。
SPのお仕事は、 わが国の医療の質の向上に欠かすことができません。 それだけでなく、ご自分の「いのち」 と向き合う活動でもあります。
最後になりましたが、皆さま方のこれからのご活躍と、 岡山SP研究会の益々のご発展を祈念しております。
自然に恵まれた豊の国にて
中野 重行