田中さんの耳が原因不明でひどくかぶれたので
皮膚科を受診した。
診察を受けてから「調子のええ、感じのええ女性の先生じゃった。ぽんぽん話された。」が第一声。
田「こういう時、フィードバックならどう言うんじゃろう」
前「明るい感じで話してくれてほっとした。ただ、田中にはその明るいテンションに少しついていけなかった。ってのは?」
田「なるほど。そのテンションを少し抑えてもらえたら良かったという感じかなあ。」
前「緊張して、自分らしくできなかっただろう学生さんにはそれもありだけど。実際医師として実践されてる場合は、こうだったら云々はつけない。」
田「そうなんかあ。相手によって見極めんといかんのじゃな。それで、家にあったステロイド塗ったのが良くなかったのか?と聞いたら、“それはないです。今日もステロイドを出しますから”とはっきり言われたのは、なんかすっきりしたな。でも、どうしてこんなにひどくなったのか説明してもらえんかったのがなあ」
前「よくこういう前置きがあるんやけど、初めての病院で緊張してここに座りましたって。それはいらん。ここで使う前置きは、耳のかぶれの原因がわからんまま、しかも昨夜家にあったステロイドを塗ったせいで悪くなったのかと心配になっていた田中でした。」
前「“ステロイドを塗るしかありませんから、昨日塗ったのは悪くありません”とはっきり言われたのは、本当に安心しました。あえて言うと、先生の明るいテンションに田中が少しついていけず、原因はなんでしょうと話出せなかったことが残念でした。」
田「ふむ」
なかなか、面白いやり取りだったので分かち合いたいです。