嫁になって、初めての法事。その2。

法事の当日を迎える。

ぎりぎりまで、掃除機をかけ、洗った網戸をはめ(後日、上下反対にはめていたことが発覚)忘れていた座布団を出したり。

てんやわんやな朝。

予定時間よりかなり早く、親戚の方々もどんどん集まって来られる。これは想定内。

肩に力が入るどころか、必死でお茶くみに徹する。

そんなこんなで、思ったより、あっという間に時間が過ぎた。

ふと、気がついた。

面倒くさいと思っていた親戚の方々が、なんとあたたかい。

面倒くさいから、何か笑えることでも探そうなんて思っていたのに。

またまた、気がついた。

親族の仲間入りをしたんだと。

新しく親族の一員になりきれてなかったことも。

私だったんだ。

 

会ったこともない大姑さんの法事は

ぎゅっと繋げてくれる場になった。

 

例のバナナを1本ずつ切って

おひとりおひとりに分けながら

なんだか嬉しくて。しみじみとしている私がいた。

私にとっての法事、これにて終了。