法事の当日を迎える。
ぎりぎりまで、掃除機をかけ、洗った網戸をはめ(後日、上下反対にはめていたことが発覚)忘れていた座布団を出したり。
てんやわんやな朝。
予定時間よりかなり早く、親戚の方々もどんどん集まって来られる。これは想定内。
肩に力が入るどころか、必死でお茶くみに徹する。
そんなこんなで、思ったより、あっという間に時間が過ぎた。
ふと、気がついた。
面倒くさいと思っていた親戚の方々が、なんとあたたかい。
面倒くさいから、何か笑えることでも探そうなんて思っていたのに。
またまた、気がついた。
親族の仲間入りをしたんだと。
新しく親族の一員になりきれてなかったことも。
私だったんだ。
会ったこともない大姑さんの法事は
ぎゅっと繋げてくれる場になった。
例のバナナを1本ずつ切って
おひとりおひとりに分けながら
なんだか嬉しくて。しみじみとしている私がいた。
私にとっての法事、これにて終了。