お店に入って、10cmほどの段を上がろうとすると、大胆につまづいた。
両側に持てる場所があり、瞬間掴んだので転ぶことはなかったけど、必死で転ぶまいとして踏ん張った足が、床を踏み鳴らしてしまった。
ダンッ!!大きな音が響いた。
周りの人達がいっせいに私を見た。
思わず「失礼しました!」と、頭を下げていた。
若い女性が「大丈夫ですか!」と、声までかけてくれた。
自然に反応してもらえる世界はあたたかい。
恥ずかしさより、なんだか嬉しかった。
こんな日は続くものだ。
本屋で、少しの段差で、またつまづいた。
そんなに大きな動作ではなかったけど
たまたま、目の前に店員さんがいて
目が合った。
「すみませんねぇ」と、私に頭を下げられた。
なんだかおかしくて、あったかくて、これまた嬉しかった。
思わず出る反応って、やっぱりいい。
こころが伝わってくる。
その反応がどんなものか、後付けで言葉をつける必要はいらないんだと思う。
感じるコミュニケーションが大事って
これなんだよ。
だって、濁りがなくてありのままで
ただ、嬉しくなるもの。