救われた。

夕方、岡大の帰りに寄ったコンビニを出た瞬間

夏の匂いがして、ああ~好きだなあと思った。

草の匂いだろうか。妙に感傷的になる懐かしい匂い。

 

1年生地域医療実習前の医療面接実習で、癒された帰り道だから、その匂いにぐっときたのかもしれない。

 

「一生懸命コミュニケーションをとったら疲れるだろう」

「SPさん達はこころが動いたところを伝えて下さる。患者さんは何も言わず、去って行かれるだけです。だから、本当に貴重な時間なんです」

「一生懸命さは嘘をつかない。純粋さと一生懸命さがSPさん達のこころを動かしたんです」

最後のまとめの時に、学生達に向かっての先生方の言葉。私は大切に刻印した。

 

本当にそうだった。

こんなに一生懸命に向かい合ってもらえる時間が

どれほどありがたいのか。

今は特にこころに沁みた。

 

「SPさん達には資格はなくとも、特殊な能力を持ったプロとしてリスペクトしています」

 

岡大であまりに理不尽なことが多い中、これまた岡大の先生に言われたその言葉に、泣けた。

救われた想いだった。