OCSIAのオンライン交流会でロールプレイをした。
ロールプレイをした医学生の感想は「質問することをすっかり忘れてしまって。何を聞けばよかったっけと、何度も沈黙をつくってしまいました」
彼女は映像の向こうで立ち上がって、私にお腹の辺りを指しながら「痛いのはこの辺ですか?」と聞いてくれた。
だけど確かに何か考えているのかふっと私から離れる場面が何度かあった。
2人目の学生は看護学科1年生で、初めてのロールプレイ体験だった。
「知識がないのでただの会話になってしまった」
彼女は照れともとれるような笑顔で挨拶をして始まったが、患者が腰の痛みを訴えると「ああ、」と反応していた。それは本当に患者と一緒に感じてくれている、そんな反応だった。
それでも話が途切れると、その度に困ったような笑みが出ていた。
その看護学生への佐藤先生のフィードバックだ。
「こころで感じてあげようという面接でした」
「感じたままを言葉にしていくことが大事です」
アサモアさんが言う。
「知識はこれから叩き込まれていきます」
本当だ。知識がないからこそできるやり取りを
いま、体験して欲しい。
安田先生と佐藤先生も何度も頷いている。
「OCSIAはこころの感性を育てる場所です」
初めて参加したという川崎医科大学1年生の学生さんが最後に感想を言ってくれた。
「こころとこころで会話できる医者になりたいと思いました。次にOCSIAに参加した時はロールプレイをやりたいです」
これがOCSIAだ。これこそOCSIAの醍醐味だ。