まずは先生と6人の学生たち、そしてSP3名全員が画面に集結した。
先生の簡単なオリエンテーションの後、SPからは
実習で大切にして欲しいことを伝えた。
先生の声かけで、1人の学生とSPが画面に残ってロールプレイが始まる。
7分のロールプレイが終わると、私が10分間のフィードバックを進行する。
再び、全員が画面に映る。それを6回繰り返した。
安定感のある女子学生は頷きながらメモをとる。
メモをとる手元が見えずとも、それがしっかりと伝わってくる。
画面にかぶりつくように必死で聴いてくれる男子学生がいれば、画面全体を使うかのように身体を揺らして、困りながらも話を続ける男子学生もいた。
みんなそれぞれに、自分を使っている。
先月OSCEを終えたばかりだから、マニュアルもしっかり頭に残っているのだろう。
けれど、ただのマニュアルで終わっていない。
1人1人の命が、そして個性がマニュアルに充分に吹き込まれていた。
最後にSPから感想を伝えて実習が終了した。
うーむ、これからこの実習がどのように形になっていくか。
SPも、それぞれの命を、個性を実習にどんどん吹き込んでいくよー