神戸大学総合内科の森健太先生は
実習がとにかく楽しそうだった。
「疾患はなんだと思う?」と、学生にたずねる時の嬉しそうな表情といったら。
それはさておき、学生たちの気づきに今回も照らされる想いだった。
フィードバックを受けてのある男子学生の感想。
「患者さんに寄り添うことを大切にしたので、それが伝わっていて嬉しかった」
またある男子学生は
「OSCEで覚えた質問は覚えれば良くて、自分のことだけを考えたら良かった。でも、この実習でそうではないことを体験できた」
最後のまとめの時だった。
患者さんとの医療面接で、いざと言う時の必殺技とやらを森健太先生が嬉々として語られた後
学生たちの感想を聞いた。
「実際の面接はOSCEのように聞くべき項目はない。患者さんの物語に寄り添うことが大事なんだと思いました。貴重な体験でした」
なんとしびれる言葉だろうか。
学生の感想で、実習は締めくくられた。