濃厚接触者としての6日間。

家族が陽性とわかった。

朝から微熱と喉の違和感と、それ以上に精神的な重さが伝わってきた。少し大仰に言うと絶望感にも似たものだ。

発熱外来で陽性とわかるまで、1時間半も車の中で待ったという。暑い暑い日だった。

その暑さの中待ち続けてやっと解放されたからだろうか。「陽性だった」という声が少し明るく感じた。

まるで審判を待つような時間だったのかもしれない。

でも、結果がわかった方がよほど自由なのだと思う。あとは、指示通り動けばいい。

隔離生活が始まる。

何度も何度もネットで、どのように生活をするか調べる。

だんだん、家族をバイ菌扱いしてることと

繰り返し繰り返し手ばかり洗って、消毒ばかりしてる自分に、少し嫌気がさしてきた。

そしてまた、仕方ないとリセットして。

そしてまた、嫌気がさして。

その繰り返し。

その中で、気づかないフリをしていても、やはり私も陽性になるのではという不安に襲われる。

そんな時、やっぱり手洗いと消毒とうがいをする!

この基本をしていれば大丈夫という

不思議なくらいの安心感が生まれた。

不安に襲われたら、手洗い、消毒、うがいをする。この基本行動が、私を守ってくれた。

一概には言えないが、コロナ禍の中

気をつけることを守り続けることの大事さを

濃厚接触者としても、強く実感した。

この体験は残しておかねばね!と、思う。