家族が陽性とわかった。
朝から微熱と喉の違和感と、それ以上に精神的な重さが伝わってきた。少し大仰に言うと絶望感にも似たものだ。
発熱外来で陽性とわかるまで、1時間半も車の中で待ったという。暑い暑い日だった。
その暑さの中待ち続けてやっと解放されたからだろうか。「陽性だった」という声が少し明るく感じた。
まるで審判を待つような時間だったのかもしれない。
でも、結果がわかった方がよほど自由なのだと思う。あとは、指示通り動けばいい。
隔離生活が始まる。
何度も何度もネットで、どのように生活をするか調べる。
だんだん、家族をバイ菌扱いしてることと
繰り返し繰り返し手ばかり洗って、消毒ばかりしてる自分に、少し嫌気がさしてきた。
そしてまた、仕方ないとリセットして。
そしてまた、嫌気がさして。
その繰り返し。
その中で、気づかないフリをしていても、やはり私も陽性になるのではという不安に襲われる。
そんな時、やっぱり手洗いと消毒とうがいをする!
この基本をしていれば大丈夫という
不思議なくらいの安心感が生まれた。
不安に襲われたら、手洗い、消毒、うがいをする。この基本行動が、私を守ってくれた。
一概には言えないが、コロナ禍の中
気をつけることを守り続けることの大事さを
濃厚接触者としても、強く実感した。
この体験は残しておかねばね!と、思う。