5月の緑の風の中

桃のまぶきをした。

枝にまぶれついた(岡山弁らしい)桃の実を簡素にしていく作業だ。

直径3cmにも育った桃の実をまぶいていく(これもきっと岡山弁)のは、少し忍びない。

でも、そうすることによって残った実が大きく育っていく。

風がふいて枝が大きく揺れた。 

ざわざわーっと何かが伝わってきた気がする。

いや、そう思いたかったのか。

自然は、なんの文句もなく、すべてを委ねて生きている。