事実と感情。

嫌な思い出がある場所に6、7年ぶりだろうか訪れた。

覚えてる場所を見る度に、あの時のことを思い出す。

「ああ、ここにも来た来た」

「あの時と何も変わらない」

か細い声で、こころの中で何度もつぶやいた。

それで気がついた。

嫌な気持ちになっていないことに。

嫌な思い出の場面は、ただの事実になっている。

その事実と、あの時の感情はすでに切り離されていた。

事実と感情を分けるということのすごさを

こんな形で味わった。