姉の供養にと、姉と過ごした日々を書いた日記を読み返した。
「人間であるということ。人と人であること。そこを大事にしなければ医療は成り立たない」川崎医科大学の実習で、SPとして伝えたことを話すと
姉は「すごい!」と、拍手してくれた。
そんなことが書かれていた。
末期ガンで姉は川崎医科大学病院に入院し、オンラインで話したこと、か細い手で一生懸命拍手してくれたこと。ありありと思い出した。
姉にSPのことをこうして聞いてもらったのは
姉が病気になってからだ。
姉が亡くなる5日前から、日記は白紙になっていた。文字に残せなくなっていた。
それが余計その5日間を思い出させることになった。