授業の間中、毎熊先生は、ずーっとこころの中で微笑んでいる。
それが感じられて、私も微笑んでいる。
いよいよSPとのデモンストレーション。
「SPさんとやってみたい人」
「やってもいいかなあと思う人」
「まあ、やってやってもいいかなあと思う人」
「誰か.......誰かいない?」
「そんなに待つんならやってもいいよって人」
「ここまできたら絶対あてません!」
その間、毎熊先生からはなんの威圧感も押し付けも感じられない。
駆け引きすらない。どこまでも学生を信じているのが伝わってくる。
学生たちも必死で目を合わせないように、黙っている。それでも、冷たくない沈黙。みんな応えたいんだよね。こんな先生の気持ちになんとか手を挙げたいんだよね。
でも、誰かやってくれたらって、みんな他力本願で必死で。わかるよわかるよー
そうしたら「私がやります!」ってまっすぐに手を挙げてくれる女子がいたんです。
必ず何かが生まれる、それをどこまでも信じて
沈黙の場を守った毎熊先生はすごい!!
その女子学生とのロールプレイは、もちろん癒される時間でした。
ロールプレイを終えての、その女子学生の感想です。
「患者さんが前にいると緊張しなかった。世界観があって、のみ込まれた感じだった」
なんともさわやかに伝えてくれた。