養老孟司さんが、コロナ関連のことでTVに出ていた。Eテレの「猫も杓子も」で養老孟司さんを観たことを思い出して、懐かしくなって、YouTubeで探した。
その映像に繋がって、“保坂和志さんとシロちゃん”という映像も観ることになった。
シロちゃんは外猫で、15年間も餌をくれ続ける保坂さんに一度も触らせていないという。その孤高の姿。薄汚れた白い身体は少し年老いた歩き方をしている。
5年前に虹の橋を渡ったフー子が重なった。
保坂さんの映像は2年前のものだった。
あれからシロちゃんはどうしているだろう。
またネットで探してみると、2年前に放映された後
ついに撫でさせてくれる歴史的な時を迎えたと、動画がアップされていた。しかも、今年の2月にはシロちゃんがとうとう家猫になったと保坂さんのTwitterで知った。
さっき知ったばかりなのに、こんなに嬉しいことがあるかって!
15年間外を生きてきたシロちゃんの目は、キリッと少しつり上がっていたのに、なんてやわらかい目に変わったことだろう。全体の毛もほんわかしているように見える。
2000年の2月に、どこからともなく私の前に現れた真っ白い猫。フー子。
それからいろんなことが起こったけれど、その前に神様がちゃあんと、私のそばにフー子を寄越してくれたのだ。
一緒に生きれるように。そして、私を生きれるように。
早速に保坂和志さんの本を買う。
そこに神様が猫を寄越してくれたって書かれていた。
もっともっとそれは、こころに寄り添って
肩をさすってくれて、一緒に思い出を語ってくれる言葉の数々だった。
明日は私の誕生日だが、“保坂和志さんとシロちゃん“がEテレで再放送だという情報も得た。
縁があったんだなあと思う。
その縁が、思いがけずフー子に出会わせてくれた。
それに連なって、この20年のあれこれが、いつの間にかあったかい思い出になりつつあって、すでになっているものもあって。
フー子が、ただ懐かしい。