誕生日を迎えると、母は33歳で私を産んだのだから、母が今の私の歳の時は私は○○歳だったかあと思うのが、ここ数年の誕生日の決まりになっている。当然1年ずつしか歳を取らないのだから、そんなに急激に変わるはずもないのに、ついそれをやってしまう。
そして、毎年同じようにがっくりする。
今年ももちろん引き算をした。まだ26歳の私かあ。母はさぞかし大変だったろう。
今の私の歳で、あんな娘をみるのはとてもとても無理だと思ってしまう。
じゃあ、母はいつになったららくになったんだろう。
ここ数年の私で、母もやっと安心したのではないだろうか。
結局、その引き算は答えをもう見出さない。
でも、これからも誕生日にはきっとこの引き算をするだろう。
そして、私と同じ年齢の母を思い出すのだろう。