聴く力。

「準備していた質問が出来なかった」

「用意していた事がかえってこなくて、何を話したらいいかわからなかった」

「提案ができなかった」

「一緒に困るしかできなくて、患者さんをよけいに困らせたと思う」

ロールプレイが終わっての学生たちの感想だ。

一様にみな、だめだったあ感を顕にしている。

そういう学生たちこそ、患者の話を聴いてくれたんです。

準備していたものを手放してくれたんです。

一緒に困って悩んでくれたんです。

それがどれほど嬉しかったか。

副作用が怖くてずっと薬を飲めなかった患者が

どうやったら薬が飲めるかって思えたんです。

 

SPのフィードバックを受けて

学生たちの表情が変わる時の喜びときたら。

「患者さんがそんな風に思ってくれてたなんて。薬剤師としてはもっと勉強しないといけないと思った。でも患者さんに自分の想いが伝わっていて、それがわかってすごく嬉しかった」

 

学生たちに気づいて欲しい。

聴く力はもうすでに自分の中に宿っていることを。