NHKの青年の主張という番組の再放送を観た。
23歳の青年の“生まれて初めて弱音を吐きます”という主張がこころを突いた。
相撲をやめた想いを言葉にする青年は小さく震えながら涙を流した。
「悩みを相談することはかっこ悪いこと、弱味を見せることだと勘違いしていました」
「これからの人生は自分の弱いところを見せていいんだと思えるようになりました」
「この場を借りて弱音を吐かせてください」
「僕は強くなんかなかった。もう限界だったんです」
私が20代の頃、こんなことを思えただろうか。ずっとかっこつけて、弱音を吐くなんて
思いもつかないことで、もし弱音を吐くとするなら、同情してもらう手段にしていたかもしれない。
そんな私がSPになって。
今は弱音を吐いて、本心をさらけ出して。
それでも、いいんだと思える自分になれたから。
こんなんでもいいんだよ。
こんな大人もいるんだよ。
いつもこころに太陽をじゃないけれど
いつもそんな想いを抱いて、学生たちの前に座っているんです。