今年初のSPは龍谷大学栄養学科4年生の
オンライン栄養指導。
設定そのものがオンラインなので自然に入れる。
「オンラインは初めてですか?設定が大変ではありませんでしたか?」
そんな質問から始まる学生もいれば
「明けましておめでとうございます!」
これには、思わず笑った。
3年生の時にもオンラインで出会っている。
その時は入院患者の設定だった。
瀬田さんという胃がんの患者だった。
学生達は、知識満載で会話は二の次で
それにも関わらず楽しく話そうと頑張っていた。
ぎくしゃくした会話が多かった。
今回は透析をしている片山さんという患者だったが、フィードバックの時に「瀬田さん、、あっ片山さん」と間違える学生もいた。
先生との反省会の時に、学生達は瀬田さんのインパクトが強すぎたという事を改めて聞いた。
けれど、今回の学生達はなんとも力が抜けていて
うまくやろうとしていない。
それが、あたたかい会話を生むんだなあと感じた。
総評の時、学生の感想だ。
「管理栄養士として知識で何とか関わろうとしすぎてしまう。でも、対話の中にこそ見えてくるものがあって、片山さんという人に出会うことが大事だと思いました」
そして、想う。
私こそSPとして大事なものを持ちすぎていたのではないだろうか。
患者だから、このこころの動きが自然なんだよ!と、力みがあったのではないだろうか。
力を抜いてみる。相手に委ねてみる。
この感覚を今一度、自分に問うことの大切さを想う。新しい年の始まりに。