岡山県立大学栄養学科で
2年ぶりの対面実習に参加した。
マスクをして、フェイスシールドをした学生たちは、不思議な距離感を持っている。
SPをしていても、こころがあまり波立たない。
すーっと時間が流れていく感じ。
あれっ、終わった?という終わり方。
でも、それは学生たちが冷たい訳でもなく
曖昧に話を進めるような意図的なものでもない。
それが自然だとしたら、それはコロナ禍での
オンライン授業や、集団での集まりが全く無くなった弊害とも言えるのかもしれない。
かと言って、それがこれからもただ弊害で終わるのでは無いと思う。
人との距離のとり方や、関わり方は確かに拙いかもしれない。
でも、下手に群れることや、人に合わせることが
欠けているのなら、それはかえって自分に向き合えることに繋がりやすいのではないか。
かわいそうって言われるこの時代に
培われるだろう“オンライン距離”は
きっといつか人間関係に生かされるはずだ。
私は、ふとそう思う。